僕の生い立ち⑱
糟谷祐子
2024年05月10日
2024.5.10
皆さま こんにちは!
さて、前回からの続きです。
外資系企業「日本ブリタニカ」に入社後
豊中寮(副社長宅)にて支店長の座をかけ
レース鳩を育成
イギリスの世界レースの結果「2位」に。
そして・・
※私の蛇足人生を反面教師で、
置き換えてお読みくだされば幸甚です。
イギリスの世界レースで約20羽を現地へ送り出し
2羽が帰還、先着した鳩が世界2位を取りました。
この1年半、朝から眠い目をこすりながら鳩のフンに
まみれ一生懸命レース鳩の管理をして来ました。
遡ること1年前、日本のレースで2位を取り
副社長に喜び勇んで報告に行った際、
「2位で喜び満足するような人間になるな、
自分に厳しく、銀メダルでは悔しすぎると言う
スポーツマンのようにプロに徹しなさい」
今となっては大変ありがたい指導基準でしたが
20代ほやほやの若年の私にはその意味はよく
分からず・・・・(;’∀’)
というようなことを散々言われたので
今回副社長への報告も「大変腰が重い」です。
また2位か・・・
私は副社長にお詫びの念を込めて、報告時に
深く頭を垂れ、謝罪を致しました。
すると、
「柴田君、立派になったな。」と言うのです。
「副社長、前回と同じ2位ですから・・」
と言いかけると食い気味に、
副社長はこう仰ったのです。
「柴田君、前回の国内2位。あれから1年、いろいろ
良い学びを得られたみたいだね」
「え?!どういうことですか?」
「まず君は、2位で悔しがって謝罪までして報告してきた。
これは紛れもない成長だ。本気で取り組んだ証拠だ」
私「(涙)はい・・・」(初めて褒められて緊張の糸が切れてます)
「しかも、国内と世界では参加するレース鳩も単位が違う。
つまり同じ2位でもその価値が全く異なるよな」
私「(涙)(涙)はい・・・」
「柴田君、君はよく頑張った。次々と逃走したり
辞めたりする先輩を尻目に、目標を失わず、学び働き
本当によく頑張った。」
と初めて褒めていただいたのです。
私はもはや嗚咽と共に泣くことしかできませんでした。
それ位過酷だったのです。
そしてついに副社長から次のミッションを頂戴することになったのです!
つづく・・・・