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忘れられない物件|内見マニア

 

こんにちは、不動産部 片岡 です

 

自己紹介ブログでも少し触れましたが、

私は居住用賃貸物件を見に行くのが好きです

 

今回は、15年ほど前に見に行って

今でも心に残っている物件についてお話ししようと思います

 

 

間取りは、2Kか1LDKくらいのおそらく単身者用だったと思います。

駅から距離があって築年数もまあまあ経過していて人気の物件とは言い難い…

そんな物件だったんですが、これが中を見て一目惚れしてしまったんです

 

「こんな部屋に住めたなら毎日楽しくなりそうと思えるものでした。

 

よくある、古い物件をリノベーションしたものでしたが、

そのリノベーションの仕方がとても大胆で

キッチンの配置を変えることで雰囲気を変え、室内カラーは黄緑色

ちょっとレトロでドラマのセットにありそうな感じ。

特に黄緑色が好きってわけではない私ですが目を惹きましたね

 

聞くと、やはりデザイナーさんが手掛けたとのこと。

 

古い物件をリノベーションするとき

家賃が跳ね上がらないよう、

あまりお金をかけず、無難にただ新しいものに取り換えたり

カラーも無難な色にして万人受けを狙い、ありきたりすぎて物足りなかったり…

また、古いものを無理に新しくモダンにしてもアンバランスな気もします(個人的な感想です)

 

しかしこの物件は、古さを活かして古臭さをなくし、うまく昭和レトロを取り入れていました。

私は、この物件を見たあとしばらくの間

「ここに住みたいなぁ…」

と余韻にひたっていたのを覚えています。

 

ですが、私が見たその部屋はもう入居者が決まっていました。

他の空き部屋も同じようにリノベーションするとのことで、聞くと家賃は6万円台(当時)

駅から離れていて、新しくもないのに「ずいぶん強気だなぁ」と思いましたが、

それでも入居者が決まったというのは

「やはり私のようにこの部屋に惚れ込んだのか?」

と思いを巡らせながら物件をあとにしたのでした...

 

そしてわたくし、10数年ぶりにこの物件を見に行って参りました!

 

はっきりとした住所すら覚えておらず、

周りの景色だけの記憶をたよりに向かい、

「あの時のような輝きはまだあるだろうか」

「錆びれていたらどうしよう」とドキドキしながら向かうと…

 

見つけました!!

物件写真

 

もちろん部屋の中は見れませんでしたが、

外観は変わらず味わいがあり、

共用部分はゴミ一つなく手入れされており、気持ちの良い空間でした。

 

きっと入居者さんに愛されているんだろうな〜とうれしくなりました。

汚すのを躊躇するくらいピカピカでした

 

見た感じ目立った空室はなさそう

「なるほど。清掃に力を入れて、個性的な雰囲気で他と差別化を図り入居者の心を掴んでいるのかな」なんて

 

私の心の中にいた物件は、

昭和レトロ感健在で、内見したあの時の感動を思い出し久々に心が弾みました(笑)

 

ときめきって大事ですよね(^^)